今日は、こんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 間取りアプリ無料版の紹介
- 間取りアプリ「間取りTouch+」の使い方
設計事務所で3D・2DいろんなCADを使ってきましたので、間取りアプリで人気の「間取りTouch+」の使い方を、わかりやすくご紹介します。
タップ出来る目次
間取りアプリ無料版の紹介

間取りアプリの無料版には、次の2つに大きく分かれます。
- 平面図だけ描ける2D
- 立体的に操作できる3D
では、それぞれの無料で出来る事を解説していきます。
3Dの無料アプリは実質有料

3Dの無料アプリは、課金しないと機能制限でほとんど利用できない、有料版のデモです。
HomeDesign3D | 無料版は保存ができない |
---|---|
Planner5D | ほとんどの設備・家具が課金しないと使えない |
ルームプランナー | 課金前提。ドアの配置変更も無料ではできない |
Swedish Home Design 3D | アイテム制限多 |
上記のアプリはダウンロードしてみましたが、無料ではほぼ使えませんでした。
Twitterでもこんな声が↓
無料のお絵描きアプリ(製図アプリ?)をDLしてみた。平面図、パースも描けるし楽しそう。
と、思いきや無料で使えるのは、フリーハンドで色を塗るだけで、その他の様々な機能はすべてお金払って初めて使用可能のアプリだった。app内課金ありとはあったけど
名前とメアドも登録したのにガッカリ😔— MIZARI (@mizzarinG) November 8, 2018
無料で使える3Dアプリ

3Dの無料アプリで使えるレベルだったのは、「Roomle 3D & AR」と「magicplan」です。
「無料で色々できたのに、突然課金範囲が広くなった」というのは無料3Dアプリで良くある事なので注意が必要。
3Dをアプリで描くには非常に手間がかかるので、1部屋作りこむ位なら良いのですが、新築住宅の検討にはオススメしません。
間取りアプリの2D無料版

平面図が描ける2Dの無料アプリは、3Dアプリでもおすすめした「magicplan」と、「間取りTouch+」が使えます。
間取りTouch+ | magicplan | |
---|---|---|
操作しやすさ | ||
図面の見た目 |
両方とも無料間取りアプリとしては優秀ですが、「間取りTouch+」はカラーで確認しながら仕上げられるので、初めて間取り図を描く人にはとっつきやすいです。
間取りを修正したり検討に使うには、「magicplan」のほうがストレスなく出来ましたが、大部分は無料で出来るとはいえ課金制です。
今回はすべての機能が無料で出来て、色付きの見栄えする間取り図が作れる、「間取りTouch+」を詳しく説明します。
補足
「間取りー図」という無料2D間取りアプリも、シンプルな間取り図を描くには良いですが、色付きの間取り図ではありません。
間取りアプリ「間取りTouch+」の基本仕様

上の画像は「間取りTouch+」をiphone7で作った間取り図です。
初めてアプリを操作し、途中で作り直したので3時間位で完成しましたが、次は1時間で作れそうだなと思いました。
名称 | 間取りTouch+ お部屋のデザインに役立つ図面作成アプリ |
---|---|
互換性 | iPhone、iPad、およびiPod touch |
言語 | 日本語 |
価格 | 無料 |
出力 | jpeg(1600×1280、1280×1024、640×512ピクセル) |
保存できる画質が高いので、不動産業界でも使われています。
「間取りTouch+」はこんな人向け
「間取りTouch+」が向いてる人
- 家具の配置を検討する
- 元々ある図面を清書したい
- 模様替えを考えるために図面が欲しい
引越し等で「新しい部屋のどこに家具を置こう?」という検討がしやすい!と特に喜ばれています。
間取りアプリ「間取りTouch+」の使い方

間取りアプリ「間取りTouch+」は、基本的に3つの手順で部屋を描きます。
- 四角い部屋を作る
- 壁を一か所選ぶ
- 隣に部屋を増やす
この繰り返しで部屋を増やしていけますので、あとは部屋の中を作りこんでいくだけです。
基本から失敗しやすいポイントまで、詳しく使い方を説明します。
「間取りTouch+」の使い方①

- 「新規作成」をタップ
- 部屋の広さを「帖」または「㎡」に変更
ダウンロードしたアプリを起動したら、「新規作成」を選ぶと部屋の設定になるので、広さの単位を変更します。
「帖」か「㎡」を選べますが、住宅であれば帖数を、店舗などの施設系は㎡を選択。
右上の「OK」をタップすると、レイアウト画面に移動します。
【重要】「内寸で表示」のチェックを外す

レイアウト画面になったら、まず下の「表示」を選びます。
「間取りTouch+」は初期設定が内寸なので、柱心になるようにレイアウト画面の「表示」から「内寸で表示」のチェックを外します。
一般的な図面は、柱心で寸法が描いてあります。
マンションなど、参考図がある場合はチェックを外します。

ここに気づかずに作りこんでしまうと、実際の広さよりも大きい図面になってしまいます。
画像は内寸で作った図面を、設定を途中で柱心に変えたものですが、寸法が変わってしまいました。
内寸でいい場合
自分で部屋の寸法を測ってきた等、実測値で図面を作りたい場合は、そのままでOKです。
「間取りTouch+」の使い方②

新規作成すると、4つの部屋が入っていますので要らない部屋は消します。
部屋をタップで選択すると、左下に削除ボタンが出ます。
部屋の編集の仕方

壁の動かし方
- 部屋を選択
- 下の「編集」で部屋編集モードに
- 移動したい壁を選択
- 下の「移動」で動かせるようになる
壁を動かしたり、建具や設備を入れたりという編集は、すべて部屋単位で操作します。
部屋を増やしたい場合も、壁を選んで「移動」の2つ隣の「部屋」から。

キッチンや建具も豊富にあり、編集ができます。
「間取りTouch+」の使い方③

不本意な場所に部屋を動かしてしまわないように、時々チェックしながら描いて下さい。
レイアウト図では、部屋をタップしてドラッグするだけで移動できます。
上の画像の場合はLDKを動かしてしまったので、レイアウト図で移動すれば、元の場所に戻せます。
設備や建具の寸法を消す

階段の寸法がデフォルト表示になっていますので、見づらい場合は左下の「設定」→「サイズ」をタップしてオフにします。
一度でキッチンやドアーなど、入力したパーツもすべての設定に反映されます。
「間取りTouch+」で出来ないこと
「間取りTouch+」は、修正したり、広げたり…というプランニングには使いにくいです。
「間取りTouch+」が苦手なこと
- 全体移動はできない
- 一部屋単位での編集になる
- 複数の要素を選択できない
上記のような使いにくさがあるので、新築よりも引越しやマンション購入後など、建物の形が決まっている場合に向いています。
壁を動かすにも、ドラッグで大まかに動かしてから矢印で微調整するので、矢印連打しすぎて疲れました。
間取りをプランしたい場合

理想の間取りや新築の計画を練るのには、最初からパソコンのマイホームデザイナーというソフトを使った方が、サクサク出来て良いです。
昔勤めていた設計事務所でも、プランの提案用に使っていましたが、とても使いやすかったのでストレスなく出来ました。
ソフトはお金がかかりますが、無料で住宅会社からプランを取り寄せるのも、手です。
『タウンライフ家づくり』では、プロが間取りや資金計画を送ってくれます。
3分位の入力で、間取りからお金のことまで送ってくれるので楽チンですよ。
間取りアプリで無料で家を描くには?「間取りTouch+」操作法のまとめ
では今回の内容をまとめます。
「間取りTouch+」
- 色付きの間取り図が無料で描ける
- 模様替えの検討に向いている
- プランをしたい場合やや大変
注意したいポイント
- 寸法の初期設定は内寸になっている
- レイアウト画面で知らずに部屋を動かさないように
間取りが出来あがるととても嬉しいです。
家具を動かしたり、購入したい家電を置いてみたり、と楽しいのでやってみて下さい♪
それでは今回はこの辺で。
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