私はあまり悩まないほうです。
というのも、自分性格に合った収納が出来ていると感じるからです。
使いやすい収納を叶えるには、自分に合う方法を知っておきたいですが、そもそも自分に合うって?という疑問がわきます。
自分に合った収納方法を知るために
では、自分に合った収納というのは、どういうものなんでしょうか?
私は一級建築士で25年間住宅設計に関わってきましたが、現在アーユルヴェーダサロンをしています。
アーユルヴェーダでは、ざっくり言うと、オーダーメイドの個々のニーズに合わせたケアを行います。
「人はひとりひとり違う」ことを尊重している、インドの伝統医学。
その方法のひとつでは、自分の性格や傾向を知ることができます。
今回は、アーユルヴェーダの手法で、自己分析をしてみましょう。
アーユルヴェーダで自分の傾向を知る方法
アーユルヴェーダでは、「ドーシャ」という3つの性質を扱います。
血液型や、星占いをイメージしてもらうと、近いかもしれません。
簡単な診断で、自分が3つのうちどのドーシャが強いのか?という傾向がわかります。
家のことを考えるために、自己分析は大切です。
特に家をこれから建てる方や、片付けにしっくりこないと感じている方におすすめです。
ドーシャチェック
ドーシャを知る簡易チェックは、「あなたは~~~なところがありますか?」といういくつかの質問に答えて、点数を合計してみて下さい。
ドーシャチェックをした後に、おすすめの収納方法を提案していきますので、まずは診断をどうぞ。
既に自分のドーシャをご存知の方は、そのまま解説へお進みください。
自分の傾向を知っておくと、次のような判断がつくようになってきます。
・やらなくてはいけない事
・逆にやらなくてもいいか、とやめること
それでは、診断したドーシャをもとに、ご自身に向いてる可能性のある収納法を書いていきます。
ヴァータの収納法
おすすめ
・見える化
・透明、半透明のボックス
・軽く、コンパクトな家具
ヴァータのイメージは風です。
動き回ってどこへでも行き、軽やかです。
また他に、「極端」という性質もあります。
そのために、ミニマリストや あるいは、物がかなり多いという傾向にあるんじゃないでしょうか。
忘れっぽい ということもありまして、見えない場所にしまうと、そのものの存在がなかったことに。
久しぶりに開けてみたら、タイムカプセルになっていた…っていう経験もあるタイプです。
収納は、透明もしくは 半透明のものに入れて、存在が見えるようになっていた方が活かせます。
しまい込んでしまうと忘れてしまうため、また買ってきてしまったり、無駄になってしまいます。
すっきり暮らすためにも、扉付きの収納にしまうことは多々あると思います。
しかし、扉の中は一目で物がわかるようにしましょう。
奥行きが深くなりすぎないように、収納した物が見えやすいように置いてみて下さい。
瞬間的に配置をつかむヴァータの特性を活かすためにも、見える化は大切です。
隠れてしまう物は、ラベリングするなどして、表示をすると活かしやすくなります。
これから家を建てられる方は、物にあった奥行の収納をつくる、ということを意識していくといいと思います。
飽きっぽさがありますので、たまに模様替えをすると気分が上がります。
物を持っているはずなのに、あまり手に取っていないな~と言う時は、小さな配置換えを試してみても。
動かしやすい、軽いスツールのような家具や、置いておくだけで気分が上がる間接照明などで気分転換がしやすくなります。
ピッタの収納法
ピッタという名前が表す通り、ピッタリしたことや物を好みます。
行き過ぎると完璧主義になってしまって ドツボに入りがち。
100点満点じゃなくても、60点を目標にしても良いんだ、という気持ちで進めましょう。
ピッタのイメージは火です。
断捨離を進めるとうまくいくタイプです。
自分に合った量の物を持つ、ということが上手にできる方です。
引き出しに入れる予定のキッチングッズの大きさを測るなど、細かさを発揮するよりも、グッズがなくても困らないかも?という目線で適正化を目指していくとよいです。
収納は、物の出入りによって変動するものです。
何も置いていない使っていない、余裕のスペースを作る、ということを心がけるといいでしょう。
難易度が高そうですが、頭の回転も速いピッタなので、このくらいの設定でも進めていけると思います。
計画や 段取りも 得意なタイプ。
使う場所に物があるように片付けていると、自然と整えていきやすいです。
書類1枚にも置く場所にこだわりがあり、周囲から見ると紙の山に見えますが、本人の中では理由がある…という場合も。
片付けてあげる、と勝手に動かされたりすることはとても嫌なことです。
自分だけのスペースであれば、掃除や整頓を心がけていれば、それでもよいと思います。
周囲の人や家族・ゲストが使う場所は、いろいろな使い方をするところである、と時にままならない状態になることをOKとしましょう。
カパの収納法
カパのイメージは土と水です。
繋げる、成長するという力があります。
カパの人は覚えるのに時間がかかるけれども 忘れにくいです。
コツコツと続けていけるタイプです。
お気に入りを集めた場所は聖域となります。
飾りながら集められる場所を作ると、家の満足感につながると思います。
ただ 収納という意味では、捨てられないために苦労しやすい方でもあります 。
カパの人は物を捨てることが苦手。
課題は、使っていないもの・使わないものを処分することになります 。
「そんなことはわかっているのよ、それができないのよ」
と言う前に・・・
カパには重たいという性質があるため 、考えることすら億劫になっている場合があります。
動き出すと カパ(の重さ)が減っていくため、まずは頭で計画をしてみる、手を動かす、と行動することから始めてみます。
億劫になりがちでもある、ということから
・収納の場所が遠い
・行きにくい場所にある
・使いにくい位置にしまってある
となると、使いづらさから「まぁいいや」と徐々に家が住む場所というよりは、物のための場所になってしまいます。
家を建てる方なら、自分が動く場所に沿って収納があるとよいです。
ロフト(小屋裏)収納などは、あると存分にため込めますが、逆に使うこともほとんどないかもしれません。
自分が使う、自分が心地いい、これは持っておきたい…というものが
どういう場所に欲しいのか?
というところが考えるスタートになります。
軌道に乗り出すと粘り強く続けていけます。
自分は物が増えやすいタイプだと知っているだけでも違いますので、物を持ち込まない意識も持ちたいですね。
ここまで書いて来ましたが、実際にはヴァータ100%というよりは、ピッタの要素も持つヴァータだったり、カパとヴァータの複合だったりと、混合のタイプの方も少なくありません。
他のドーシャのことを知るのも、とても理解が深まりますので、今回当てはまらなかったタイプも良かったらお読みください。
参考になることがあれば幸いです。