記事では、一般的なリビング学習のデメリットを解決する方法をご紹介します。
理想のリビング学習環境は、以下の3つです。
- 親が様子を見に行きやすい
- ごちゃごちゃしない
- 子供の学習習慣が付きやすい
…そんなレイアウトを、一般的な広さのLDKで考えてみました。
私は一級建築士・子育て中ですので、写真・図面を交えて詳しく書いていきます。
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リビング学習の間取り
リビング学習に適した机は、奥行よりも幅に長さがあるものです。
横に長くて、奥行の浅い机…となるとイメージとしてはカウンターや会議室などのテーブルでしょうか。
ダイニングテーブル隣の配置
一般的なLDKの間取りに、リビング机を落とし込んでみました。
ダイニングが真ん中で、リビングとキッチンに挟まれています。
学習机は、ダイニングテーブルの隣。壁に面して2つ並べています。
ダイニングを拡大して見てみましょう↓
ここでのデメリットは以下の事があげられます。
- リビングの入り口から机が丸見え
- 入り口から学習机までダイニングテーブルがあることで心理的に遠く感じる
- 親が勉強を見に行くまでの動線が長い
- 食事中の雰囲気が落ち着かない
机に対応するクローズタイプの収納もありません。机の引き出しですべての物の管理をするのはなかなか大変です。
ダイニングテーブルと通路を挟んだ学習机の配置
- 部屋の広さを大きく変えない
- レイアウトで改善する
上の条件で、検討したプランがこちら↓
部屋の幅と奥行きは同じです。
変更したのは、キッチンの配置です。
一般的なⅠ型キッチンからⅡ型キッチンに変更。
Ⅱ型キッチンは二列にキッチンを配置します。幅がⅠ型よりも短くて済みます。
通路の位置をキッチンの壁側から真ん中近くへと修正。
学習机までの動線が短くなりました。
「ママここわかんない!」「教えて!」という時にも さっ と行けます。
図面は3人家族の家なので机が1台です。
机の幅も最初の図より広い物ですが、横にある収納を半分くらいにすれば2台の机を並べておけます。
レイアウトを変更することによって、部屋の広さは変えずに以下のメリットが得られました。
- 入り口から机が丸見えにならない
- 帰宅後机に行く習慣がつく
- 親も勉強を見に行きやすい
- 収納が隣に確保されている
↓Ⅱ型キッチンは、別記事で解説しています。
リビング学習の机
リビング学習において大事なことは、リビングに学習机があることです。
一般的な学習机の寸法
一般的な学習机:奥行60cm・幅100cm
机はチェストと椅子が入る空間が必要なので、幅は100cm~110cmが標準です。
奥行は本を立てて置いたりすることを想定します。最低45cm。その場合幅は120cmは欲しい所です。
わが家のワークカウンターの奥行は、50cmです。
デスクトップパソコンを置くと、キーボードの手前にはメモ用紙が置けるくらいのスペースがあります。
B5のノートを広げて、奥にA5の資料を置くことは出来ます。
勉強する際、こういう置き方はあまりしません。
B5のノートの、右または左横に、教科書などの資料を置きます。
とは言え、奥にA5の資料を置くスペースが確保されていれば、大体の勉強はこなせると考えられます。
奥行50cmはリビングに置くコンパクトなデスクとしてぴったりです。
これならお子さんが低学年のうちは学習机、将来的にはワークカウンターとして使えますね。
参考までに、学習机メーカーコイズミで出している、リビング用学習机の奥行は48cmです。
幅は90・105・120cmのパターンがあります。
- 奥行は50cm前後のコンパクトなタイプを計画する
- 奥行が浅い方がリビング空間にマッチする
- 50cmでもA5資料とB5ノートを縦に並べるくらいの広さはある
リビング学習 ダイニングテーブル
リビング学習を提唱した陰山英男先生の本を参照すると、ダイニングテーブルでの勉強は、食事の配膳で片づけなくてはいけないため、勉強の再開が取り掛かりにくい、と考えられています。
陰山英男先生と言えば「百ます計算」で有名な方。
元々小学校の先生で、現在は各種法人の代表や理事長・学力向上のアドバイザーとして活躍されています。
とは言え、今のリビングに机を置けるスペースは無い…という場合もありますよね。
- 大きく間取りを変更せずリビング学習に対応させたい
- 子供が向いているかわからないので、お試しでやってみたい
- スペースの都合上ダイニングテーブルで勉強させるけど、不自由さは解消したい
そこで、ダイニングテーブルで勉強する際、気を付けたいポイントをお伝えします!
ダイニングテーブルで学習するデメリット
ダイニングテーブルで勉強をするデメリットとして、以下の事が考えられます。
- 食事で完全に片づけてしまうので再度勉強を開始しづらい
- 椅子の高さが勉強に合わない
- 手元が暗い
環境を改善するためには、以下のポイントがあります。
勉強道具は一時的に移動するワゴンやサブのテーブルを準備する。
ダイニングテーブル自体を、幅が変えられるエクステンションテーブルにして、勉強スペースを広げるという手も。
椅子は食事用の椅子をそのまま使っていると、姿勢が悪くなる恐れがあります。
ダイニングテーブルの天板の高さは70cmと、大人の身長に合わせてあります。
高さが変えられる椅子を使用しましょう。
子供の食事用の椅子が高さが変えられるタイプでしたら、そのまま利用できます。
デザイン的にもダイニングに馴染むシンプルなものが◎
子供部屋に移動した後も使えるものがベターです。
手元も暗くなりがちなので、デスクライトの準備も必要です。
↓のデスクライトは充電式。3段階明るさ調整付きです。
コードありの目に優しい人気商品。
ダイニングテーブルで勉強するには、サブスペースの確保・椅子の高さの可変性・デスクライトでデメリットをリカバリーできます!
それでは、今回はこの辺で。
お読みいただき、ありがとうございました!
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