おうちの外壁、何にしますか?
とても多いのが、サイディングです。
わたしは金属板を現場で葺く、板金の外壁にしたかったのですが…。
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外壁に板金を採用しなかった理由
板金は、その見た目のシンプルさ、クラフト感が好まれて、よく建築設計事務所では採用されています。
わたしも好きで、板金は元々屋根に採用されている丈夫な材料であること、メンテナンス性の良さにも惹かれていました。
しかし
- 予算の問題
- 夫の好みじゃなかった
上記理由により、採用を見送りました。
予算の問題
サイディングから板金に変更した場合の差額は、30坪の2階建てでコストが+20万円でした。
予算調整もしている最中でしたので、この問題は直視せざるを得ませんでした。
夫の好み
夫が「波打ってる感じが好きじゃない」と。
厚さ0.4mmの板金を、現場で職人さんが手作業で葺いていくのですが、薄い材料なのもあり、平らな所がある程度波うちします。
日があたると、さらに良くわかります。
これはお金をかけて0.6mmに板厚をアップした現場でも、波うちは見られました。
ですので、材質として許容できるか?というのがカギになります。
わたしは、この波うちが「逆に味」「現場で職人が一から葺く唯一性」「クラフト感」と、好物なんですが…。
夫は、そこが「きれいじゃない」と感じてしまうようです。
さらにこの金属の壁が「物置みたいな」と感じてしまうようで…。
こればかりは説得をしても仕方ありません。
板金にかなり似たサイディングがあった
困っていたところ、工務店から金属サイディングの提案を受けました。
アイジー工業 ガルスパンSF-ガルブライトJFです。
(追記:2022年6月にはSF-ガルブライトJFの後継品、SP-ガルブライトと名称が変わっています)
2018年の3月に出たばかりの商品でした。
他にもシンプルモダンシリーズSF-ビレクトを見せてもらいました。
感想は
でした。
サイディングをためらう理由
わたしはサイディングの継ぎ目が、見た目どうしても嫌でした。
通常サイディングの製品の高さは4m前後で、2階建ての総高さは7mを超えます。
ですので、窓が無い壁面は、横にまっすぐ帯のように継ぎ目が入ってしまいます。
ところがこのSF-ガルブライトJFは、受注生産ですが7.5mまで対応していました。
すなわち、外壁に継ぎ目が入らない…✨
板金の場合、材料の定尺が長いため元々このような継ぎ目は入りません
じつは新築の多く建っている分譲エリアに見学に行っていた際、このサイディングは良く目にしていたのです。
「これは継ぎ目が入っていないけど、サイディングなのかな…?]
「板金にしては、既製品ぽいキレイな仕上りだよね」
と、夫婦で話題にしていた商品でした。
板金の雰囲気が好きな人たちが選んでいるのかな?と思いました。
板金とサイディングの違い
材質
SF-ガルブライトJFの表面は板金と同じく、ガルバリウム鋼板葺きです。
気になるメンテナンスですが、板金でも窓周りのシーリングのメンテナンスは必要ですので、板金とほぼ変わらないメンテナンススケジュールとなります。
縦のラインの印象は板金の方が強い
板金とサイディングの違いは、まず葺き方が違います。
立平葺きは、1mmに満たない板金同士を重ねる継ぎ目が、凸っとなります。
SF-ガルブライトJFはサイディングなので、厚みも板金と違い15mmあります。
立平葺きの縦ラインにあたるところは、逆に凹になります。写真↓はサイディングです。
そのため、縦ラインの印象は立平葺きのほうが強く、SF-ガルブライトJFはやや弱いため、印象がより平坦に感じます。
縦ラインの印象
立平葺き > SF-ガルブライトJF
細かい所で樹脂の材料が入る
またサイディングですので、窓の周りや出隅に役物(やくもの)と呼ばれる抑えの部材が入ります。
シンプルとさみしいは紙一重
みゆ家は真っ白のSF-ガルブライトJFにしたので、検討用に作った白模型がまんま建ったような「白いハコ」の印象となりました。
シンプルな外観が好きであれば、問題無いのですが、よくよく窓の配置やアクセント、外構を検討しないと
「さみしい」「ぺろーんとしてる」印象とも紙一重です。
その際アクセントとしておすすめなのがSF-ガルブライトJFです。
こちらは細かいしま模様なので、窓と窓の間に挟むなどポイントとして使うのがおすすめです。
追記:(2022年7月)上記の商品は廃版になり、2022年6月に後継種SP-ガルブライトが出ております。
色選びで気を付ける事
色の変色保障は10年付いていますが、一般的に「濃い色のほうが、退色が早い」です。
黒や紺色がそうですね。
くすんだ色になるのは嫌!と思いますが…、
白やベージュの明るい色はレンジフードや換気口の外気フードからの汚れが目立ちます。
わが家は真っ白ですので、レジスターの位置や、キッチン・お風呂・ボイラー・基礎のファンの排気は、「道路に面さない壁」に極力配置するようにしました。
どうしようもない所は、外気フードに「外壁に汚れが伝わない」加工をしてあるものを、取付してもらいました。
色は外壁と同じ、白に。
カタログ表記ではシルバーグレーですが、 SF-ガルブライトJFの色味となじみました。
窓の下端からも伝い汚れが目立ちますので、「ツタワン」という水切り部材を壁に付けてもらいました。
(外壁メーカーはアイジーではなくケイミューになります)
それでは、今回はこのへんで!
ではでは~