吹抜け

ダイニング吹き抜けのメリットとデメリット。1年住んでみたリアルな感想

吹抜けと言えば、家を新築するなら一度は検討するだろうという、憧れのプラン。

住宅雑誌を購読したり、建築家の家づくりが好きな層に人気がある印象です。

住んでる人に聞いてみると「解放感がある」「明るい」「マンションには無い、戸建てならではの間取り」とポジティブな意見がちらほら。

みゆ
みゆ
雑誌で見ても、吹き抜けの部屋は大きく取り上げられたりしてますね。

個人的には、北海道に住んでいるということもあり「寒さ」というデメリットを天秤にかけてみてもやりたいかな?と思っていたけれど、本当のところは住んでみないとわからない。

そこで、うちは吹抜けを設けましたのでレポートしてみます。一般的にはリビングに吹抜けのプランが多いけど、ダイニング吹抜けです。

1年程住んでみて、「吹抜けってデメリットの方が多くないの?」「ダイニング吹抜けってどうなの」という点を含めてお伝えします。

お家カフェならぬお家レストラン気分が味わえる、ダイニングの吹抜け

ダイニング吹抜け

この記事で言うダイニングの吹抜け

LDKが廊下などで分断されず、一続きの部屋になっていて、ダイニング(と吹き抜け)はリビングとキッチンに挟まれた位置にあります。

リビングとキッチンの天井高は、他の部屋と同じ。ダイニングの天井だけが2階の高さと同じです。

うちではリビング・キッチンの天井高さは2.4m。ダイニング部分は5.3mです。1.82m×2.73m(壁芯)の3帖の吹抜け空間です。

食事やお茶の解放感

ダイニングの天井高が通常の倍以上なので、解放感があります。ちょっとケーキでも買ってきて紅茶を淹れてお茶したら、リッチな空間だと感じています。

ダイニングはあまり日当たりを重視する場所ではないですが、明るい空間で食事をするのは気持ちが良いです。

夜は、間接照明が吹抜けの壁に影を落として、雰囲気が良いです。

リビングが落ち着いた空間になる

ダイニングが開いている反面、リビングは「こもる」性格になりました。

天井があるので、吹き抜け特有の空気の対流が起こりません。

私感ですが、リビングは読書やテレビ、ソファーでゴロゴロ等など、「じっとしている」事が多く、ここで吹抜けのコールドドラフトがあったら結構つらいな、と感じます。

ダイニングは食事や飲み物を飲んだり、おしゃべりしたりする「動く」空間です。なのでか、寒さはほとんど気になりませんでした。

テレビの音が2階に響きにくい

これも前述の「天井がある」のと関係していますが、リビングに吹抜けがあるとテレビの音が上階に抜けていきます。

夜中や受験などで生活サイクルが違う家族がいると、相当気を使いますよね。

みゆ
みゆ
テレビの視聴時間って、他の作業に比べて長いですし。

とは言え、ダイニングの吹抜けで全くデメリットが無かったかと言うと、もちろんそうではありませんでした。

実際にダイニング吹き抜けに住んで感じたデメリット

キッチンの音が2階に響く

ダイニングにはキッチンが隣にありますよね。うちはリビング・ダイニング・キッチンが一続きの間取りで、キッチンは独立していません。

今のお宅はほとんどそういうレイアウトですが、そうなるとキッチンの水をジャーっと出したり、食器がカチャカチャ鳴る音が、ダイニングの吹き抜けから全部2階へ筒抜けなんです。

みゆ
みゆ
遅く帰ってきた夫に「深夜はキッチンの水栓はシャワーじゃなくてストレートで使って」と頼むくらい響きました。

ちなみにうちはキッチンの真上が主寝室なので、階は違えどキッチンと主寝室は吹き抜けを介して隣同士です。

賃貸の頃は、2LDKで廊下の無い間取りでした。

ですのでキッチンの音が個室で聞こえるのは仕方ないと思っていましたが、戸建てになってもここまで聞こえるか!という驚きがありました。

音の対策については、▷吹き抜けはうるさい!?設計で出来る対策と住まいかたで書きました。

吹き抜けの窓からの日射でまぶしい

明るくて良いんですが、南に大きなFIX(はめ殺し窓)があるので、14時~15時の間ダイニングテーブルの1席にサーっと光の束が差して、とてもまぶしくなります。

食事時間ではないのと、季節的にも1,2ヵ月の間なのですが、女優ライト並みに光が来ます。椅子をずらすことで対処していますが、盲点でした。

ダイニングの会話は上階に響く

キッチンの音が響くくらいですから、ダイニングのおしゃべりも当然2階に響きます。

子供の勉強時間や、深夜はリビングで会話するなど、気を使います。

家族間で話してルールを決める・守るというのが出来れば良いですが。

まとめ

こんな感じで「ダイニングの吹抜け」を1年間住んでみて感じたメリット・デメリットをレビューしてみました。

もともと吹き抜けに憧れを持っていましたが、音の筒抜け具合にはわかっていながらも驚きました。

それでは吹き抜けを塞ぎますか?と聞かれたら私は迷わずNOと言います。

家に居ながらにして、視線が抜けていく解放感は、何物にも代えられません。

それに私は家族の音が全く感じない家よりは、物を洗ったり扉をしめたりとかが聞こえる家で良いと思っています。

キッチンで料理をしていたら、出来上がるころには呼びかけなくても「できた?」って来てくれるような距離感。(夫と息子が手伝いをする意欲があるのかどうかという問題はさておき)

なので、吹き抜けは作りました。

あって良かったと思います。

家に対する愛着を増幅する作用が吹抜けにはあります。

それでは、このへんで!

ではでは~

 

吹き抜けが音が響く理由と、最近の家の事情。

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