注文住宅を建てたいんだけど、まず何から始めたら良いのかわからない!
こんにちは、一級建築士ママのみゆ(twitter )です。
マイホームの計画は多岐にわたる事業ですが、設計士目線で今後の流れがスムーズになるアイテムをご紹介します。
- 何は無くてもスケール(メジャー)
- 図面が測れる!三角スケール(定規)
- A4ファイル
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プランチェック、相談を出品しています。お気軽にどうぞ☆
図面チェック:ココナラで一級建築士ママによる家を建てる前に揃えておきたいもの①スケール
スケールと呼んでいますが、一般的には「メジャー」や「コンベックス」でしょうか。
わたしが愛用しているのは、19幅5.5mのタイプです。
スケールが必要な理由
スケールが大事なのは、実際の寸法が測れることです。
住宅の設計は○○m、○○cm、と寸法で図面が描かれていますが、自分で長さを体感できるのが、スケールです。
ショールームやCGよりも、抜群に「あ、こういう高さになるんだ」「この距離の部屋になるんだ」と体感できるので、ぜひ1つ手元に置きましょう。
そして「天井の高さ2,400(mm)って、今の天井と同じ?」「部屋の3,640(mm)ってどんな距離感?」と、今の部屋にスケールをあてて、比べてみて下さい。
それが一番わかりやすいシュミレーションです。
おすすめのスケール
スケールの条件
- 金属製のコシのあるもの
- 5m以上
- ストップボタンがあるもの
スケールは、計測部分が金属製で、コシのしっかりしたものを選んでください。
長めに出してみて、すぐフニャフニャとよじれるような物は、使っていてイライラします。
わたしが使っている物は5.5mで19幅です。
スケールも短いものだと測るのが大変なので、住宅では5mはあったほうがラクです。
手元のストップボタンがある物がおすすめ。
ちなみに、一般的にはボタンじゃなく「ロック」がかかるタイプのスケールが多いです。
測りながら軽くストップできるボタン式のほうがやりやすくて好きです。
ボタンが無いと測りにくいですし、巻取りの時にちょっと怖いので。
スケールの測り方
床に当てて測る時のコツ
- 120cm位まで一気に引き出す
- 0cmの金属部分を、壁(床)にぶつける
- 片足で踏みながら伸ばしていく
金属製のスケールは手を切りそうで怖かったりしますが、足で押さえてから引き出すと早いし安心です。
この時、指はストップボタンに常時触れていて、引き出した後は常にブレーキしています。
(裸足でやる必要はありません。暑かった日なので…)
内装工事の現場でも、このやり方で部屋やテナント全体の採寸をしていました。
家を建てる前に揃えておきたいもの②三角スケール
三角スケールは、図面の縮尺に合わせて計測できる、便利な三角柱の定規です。
注文住宅の契約するまでのプランは、ふつうの定規で測れる、1/100の縮尺で描かれています。
プラン図はカラーで見やすいし、手持ちの定規を当てれば計測もできますが、契約後の図面は1/50~1/100、詳細図は1/30など、縮尺が変わるので手持ちの定規では寸法線に書いてある数字しかわかりません。
三角スケールがあると、すべての図面から寸法が読み取れます。
三角スケールが役に立つシーン
部屋の広さを確認したい!
こういう時に、平面図に三角スケールを当てればすぐに測ることができます。
そういうのって図面に寸法で書いてあるからいいんじゃないの?
図面に描いてある寸法は、「柱の芯から芯までの寸法」です。
たとえば3,640(mm)という数字が部屋の寸法線に入っていたとしたら、木造住宅の場合で、実際の部屋の広さを図ると3,510(mm)と130mmも小さくなります。
また、キッチンの作業スペース(カウンターから食器棚までの距離)や、洗面化粧台から後ろの壁までの距離、階段の幅…など、寸法線で明示されていないけど気になる距離はたくさんあります。
三角スケールを使って、新居に入れたいベッドやテレビボードのアウトラインを書き込めば、家具の配置シュミレーションも簡単にできます。
設計図の上に書き込むと正確ですし、ラクなのでおすすめ。
三角スケールで計測する注意点
三角スケールで寸法の情報を得ることは飛躍的にできるようになりますが、注意として測った寸法は「担当者に確認すること」です。
工事中には、配管をどうしても通さなくてはいけない事があったり、変更があることも。
そういう時のためにも、「わたしはこのスペースを重要視しています」と伝えておくと、確認が入ったりと優先して守るスペースになります。
逆に、自分だけで『ここは90cm取れてるんだ~』と確認していても、寸法線に明示されている数字ではないので、目安くらいのものになります。
自分で一度測ったところで欲しいスペースは、面倒でも『キッチンの作業幅は90cm取れますか?』と言っておきましょう。
家を建てる前に揃えておきたいもの③A4ファイル
仕事術みたいになりますが、家を建てる作業には紙をたくさんもらいますので、一か所にまとめるA4ファイルが必須です。
ハウスメーカーや工務店など、建ててもらう会社が決まるまでは、クリアファイルでも対応出来ると思います。
ファイリングをおすすめする理由
家づくりは情報整理の連続なので、資料は一か所にまとめておくとストレス軽減になります。
ファイルは2穴タイプで、A3の紙も折って一緒にしておきましょう。
自宅の場合で、ファイル3冊になりました(メールは除く)。
また、プラン中には迷いや心配事が付きものです。
「誰かに相談してみたいけど、新しい会社に声をかけるのももう考えられない」
「このプランで契約していいか、モヤモヤする」
・・という悩みにお応えするため、プラン図のチェックと相談を受け付けています。
「ココナラ」というminne(ミンネ)のスキル版のようなサイトで出品していますので、悩んだ時にはお気軽にお声がけ下さい☆
18年間設計事務所勤務で、住宅をメインに仕事をしていた一級建築士ママです。現在は子育ての合間に活動中です👇
まとめ:家を建てる前に揃えておきたいもの
こんな感じで、家を建てる前に揃えておきたいものを解説してきました。
お金のことやスケジュールも大切ですが、家づくりの基本は図面ですので、ぜひ検討してみて下さい。
ではでは、このへんで~